開催報告⑥ | 東京サステナブルシーフード・シンポジウム 2018

開催報告⑥

東京サステナブルシーフードシンポジウム2018 開催報告⑥

分科会:Room B

東京サステナブルシーフードシンポジウム開催報告第6回はRoom Bで行われた分科会についてご紹介いたします。
「サステナブル・シーフード」という物や概念をより多くの人に伝えるためにはどうしたら良いのでしょう?さらにそれを消費者にアピールできる価値とするためには?
Room Bで行われたセッションでは、「サステナブル・シーフード」をブランドとして活用している企業による事例紹介(B-1)、日本人の食のあるべき姿に「サステナブル・シーフード」を融合させるための活動(B-2)が紹介され、より身近な立ち位置から「サステナブル・シーフード」について考えるものとなりました。

B-1: サステナブルシーフードと企業ブランディング

兎洞 武揚
株式会社博報堂 シニアコンサルタント、組織開発ファシリテーター

「ソーシャルテーマと企業をどう繋げていくかというプロジェクトをやっていて、できるだけ社会インパクトとビジネスインパクトの両方をいかに目指すかをやっている。」

ジョシュ・オオニシ
Hana Group North America , Peace Dining Corporation 代表取締役

「やっぱりトップが本当にコミットしないとサステナビリティはできない。トップだけでなく従業員も含め、全社員でコミットメントしていくというのが1番重要なポイント。具体的にはそういうカルチャーを作っていかないとどこかでボロが出る。こういう機会を通して水産大国日本の皆さんがぜひ1年後2年後3年後には世界をリードしている形でサステナビリティのムーブメントを盛り上げてくださればと思う。」

松本 哲
日本生活協同組合連合会 商品本部 本部長スタッフ

「我々が特に重視しているのは組合員とのコミュニケーション。コープのエシカルというパンフレットを作って、このラベルがどういう意味なのかを地域にお伝えすることをしている。きちんと取り組んでいけば消費者の認知度が広がっていくということを改めて実感している。今日は生協中心の取組みを話したが、私たちは生協だけがこれをやっていればいいとか、それが競争だからやるということではなく、このことを通じて多くの人が持続可能な社会に関わっていけると1番良いと思っているので、ぜひいろいろな方と協力して進めていきたいと考えている。」

眞々部 貴之
楽天株式会社 サステナビリティ推進部 マネージャー、楽天技術研究所 未来店舗デザイン研究室

「EARTH MALL with Rakutenという楽天市場の中に更にモールを作って、サステナブルな商品を集めた場所を作ることを始めた。認証は非常にトップギアにサステナブルなものだと思うが、それ以外のものも含めて楽天市場の商品の中からポジティブなインパクトを出せるものをピックアップして紹介するというのを始めている。サステナブルな商品が当たり前の社会を作っていく、それをEコマースが担えるようになるんじゃないかと思っている。」

B-2: 漁業現場からおもてなしまで

生田 與克
豊洲マグロ仲卸「鈴与」3代目店主、シーフードスマート代表理事

「皆さんの話を伺っていて、確かにトレーサビリティは1つのキーワードになったが、もう1つ重要なのが認証を取るのもおもてなしをするのもお金にならない。そこを一般消費者の皆さんにご理解いだけるとありがたいと感じた。」

佐々木 ひろこ
フードジャーナリスト、一般社団法人Chefs for the Blue 代表理事

「料理人は生産者と結ぶ手と消費者と結ぶ手と両方持っている。一方向ではないコミュニケーションが可能な人たち。だから例えば作り手側に僕たちはサステナブルなものが欲しいんだと訴えかけることによって彼らの意識が変わることも私も実際たくさん見て来たし、逆に食べる人たちに生産者の思いを伝えることもできるし、なぜこれが必要なのかというエデュケーションをする機会もたくさん持っている。」

大野 和彦
海光物産株式会社 代表取締役

「100年後も持続可能な漁業のために、まず漁業資源というのは日本の共有財産という認識をより深めることが1番大事なことじゃないかと思う。消費者は、魚は値段だけ見ていいねというのではなく、今後は値段の中のストーリーとか、この魚は誰がいつどこでなぜ捕ったのか、なぜここに並んでいるかという事を消費者も考えていかなければならない。」

清野 聡子
九州大学大学院工学研究院 環境社会部門 准教授

「漁村の問題は地域のアイデンティティに関わるところだと思うので、九州においては1つ1つの漁村の意味とか文化も含めて考えていきたいと思っている。津島とか五島などには魚の素晴らしい物語も自然も、地域ごとの資源管理に頑張っている漁師もいるので、ぜひ来て欲しい。今回は繋がりをいただいたので、またこちらもそれを発信するので一緒になにかできたらいいと思う。」

石井 真介
「シンシア」オーナーシェフ/Chefs for the Blueリードシェフ

「世界一になれる力を持ちながら全然自分たちのことを管理できてないと思ったとき、本当に力を入れてやらなければいけないなと思った。僕ら料理人は料理を作るのが仕事で、もちろん毎日の仕事もしなければいけないが、この活動はすごく難しいところで負担が大きい部分が今のところはあるが、それでも何かやろうと深夜に集まってくるシェフは自分たちに何かできないか常に考えている。最初の勉強会をきっかけにみんなの意識が高まったというか、自分たちもただ料理を作っているだけではダメだよね、せっかく僕らにできることがあればやるべきだねとみんな感じたと思う。」

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